コーヒー生産国ごとの特徴・味わいを知る①

COFFEE

コーヒースタンドやスーパーのコーヒー販売コーナーに行くとたくさんのコーヒー豆が販売されています。
コーヒー初心者の方がコーヒー豆を選ぶ時、価格であったり有名なコーヒーメーカーを基準に選ぶことが多いのではないでしょうか。
実際アサヒもコーヒー沼にハマりたての時は値段で選んでいました。そして、自分の好みの味ではなかったなーと少し後悔することも多々。
コーヒーは多くの国・地域で栽培されていてワインのように生産地によって味わいが異なります。
生産国ごとの味の特徴を知ることで、自身の好きな味わいを簡単に見つけることが出来たりコーヒーの楽しみ方の幅が大きく広がるはず。(アサヒ自身がそうでした。)
特に有名な生産地ごとの特徴をまとめてみたので、生産地ごとの特徴を知るきっかけにしてみてください。

■この記事でわかること
①ブラジル・コロンビア・インドネシア・エチオピアの国ごとのコーヒーの違い
②生産地ごとのコーヒー栽培の歴史
③生産地ごとのコーヒーの味わいの違い

ブラジル

ブラジルは世界有数のコーヒー生産国でコーヒー豆の生産量・輸出量世界1位を誇っています。
また、日本への輸出量もトップクラス。
コーヒー栽培の歴史も古く、1727年にエチオピア原産のコーヒーノキが伝わると1800年頃には世界最大のコーヒー生産国になりました。
生産性重視で機械化している大規模農園もある一方、品質にこだわった小規模農園もたくさんあり、高品質なコーヒーが生産されています。
ちなみにコーヒーの品評会”カップ・オブ・エクセレンス(COE)”は1999年にブラジルで第1回が開催され、現在では世界各地で開催されるようになりました。
ブラジルのコーヒーは豊かなコクと滑らかな口当たりが特徴です。
また、酸味は控えめで甘みやチョコレートのような風味が感じられることもあり入門コーヒーとして最適です。

コロンビア

ブラジル・ベトナム・インドネシアに次ぐ世界有数のコーヒー生産国でもあるコロンビア。
アンデス山脈が広がっていて、他国と比較して高地での栽培となり寒暖差が大きいため気候的にはコーヒーの成長に適しています。
山の斜面に農地を広げることが難しくコロンビアのコーヒー生産者のほとんどが小規模農家。
生産者の大半は1927年に設立された「コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)」に加盟しています。
FNCは苗・肥料の提供、コーヒ栽培の講座などを開き品質にこだわった生産をサポートしています。
また、品質管理に重点が置かれていて、①手摘みでの丁寧な収穫②厳格な基準に基づいた栽培③豆の選別など品質を保つ努力がされています。
高品質なコロンビアコーヒーの味わいは穏やかな酸味とバランスが取れた味わいが特徴。酸味はフルーティーで明るく、甘みも感じられます。
また、芳醇な香りが特徴的でチョコレートやナッツのような風味を感じられるとも言われています。

インドネシア

1万7千を超える島々からなるインドネシアでは古くからコーヒー栽培がされていて、世界3位の生産量と、アジアで2番目の輸出量を誇ります。
コーヒー栽培の歴史は1699年にオランダ人がコーヒーノキをジャワ島に植樹したのがきっかけで始まりました。
その後プランテーション栽培が広がったことで世界有数のコーヒー生産国へと成長していきます。
カネフォラ(ロブスタ)種の栽培が大半ですが、一部の地域ではアラビカ種も栽培されていてインドネシアを代表する”マンデリン”の生産がされています。
かつてスマトラ島に住んでいたマンデリン族が栽培していたということで名づけられたマンデリン。
一線を画したチョコレートやスパイスをを感じられる風味と濃厚で力強い味わいが世界各国から高い評価を得ています。
スマトラ式といわれる①果肉を取り除いた後、②パーチメントを取り除いた後、の2度乾燥する伝統的な製法が独特の風味を生み出す所以と考えられています。
その他にも、ジャコウネコの糞から採取される希少性が高く高値で取引されている「コピ・ルアック」という品種や「トラジャ」も有名です。

エチオピア

エチオピアはコーヒーの起源地の一つとされており、長い歴史と伝統を持っています。
エチオピアには多くのコーヒーの品種が存在し、地域や農園ごとに異なる風味特性を持っています。
国土の大半が山岳地帯で、一部のコーヒーで野生のコーヒーノキから収穫されているそう。
エチオピアではコーヒーは重要な収入源(輸出品目)でもありながらも、30~40%が国内で消費されています。
コーヒーは社交の場や家族の集まりで重要な役割を果たしており、伝統的なコーヒーセレモニーも有名です。このような文化的背景もエチオピアのコーヒーの特徴の一つです。
エチオピアのコーヒー豆は芳醇なフローラルの香り、明るい酸味、フルーティな味わいが特徴であり、ブルーベリーやストロベリー、シトラスフルーツのような風味を楽しめます。
有名な生産地としては”イルガチェフェ”、”モカ・ハラー”、”モカ・シダモ”などがあり、生産地ごとの味や香りの特徴が異なっています。

まとめ

今回は生産量やスーパーなどでよく見かける生産国を中心にまとめてみましたが、どの国のコーヒーもそれぞれの特徴があり、飲み比べてみるとはっきりと違いが判るはずです。
ぜひ飲み比べてみて、ご自身の好みのフレーバーを見つけてみてくださいね。
ではでは楽しいコーヒーライフを♪


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